アンチ・エイジング(antiaging)
アンチ(anti)...反する、反対する エイジング(aging)...老化、加齢つまり「抗老化」「抗加齢」または「若返り」という意味
〜美しい素肌のために〜
お肌は何が原因でどう老化していくのでしょう。
どうしたら時間の流れを遅くできるのでしょう。
年齢を重ねるごとに、気になってくる肌の悩み...
自分の肌の衰えを感じて戸惑ったことはありませんか?
大切なのは「歳だから...」と諦めるのではなく、それぞれの肌の悩みにきちんと向き合って理解することです。その悩みの仕組みをしり、そしてその原因にあった効果的な対処方法で老化の時計の針を遅らせましょう。
老化の原因
肌老化の大きな原因は「紫外線」「皮膚の乾燥」「細胞の酸化」「皮膚の菲薄化」の4つです。
外的な刺激を長い期間受け続けてきたものは、皆、疲労していきます。それと同時に生まれて以降ずっと使い続けてきた肌も少しずつ疲労しつづけています。年齢を重ねると体力が落ちてくるように、肌もさまざまな機能が低下してきます。
私たちには持って生まれた肌の性質があります。確かにそれが肌老化の進度をある程度決めているといえます。しかし、それ以外の外的要因によって、それぞれの老化の進度が大きく変わってくるのです。
光老化
紫外線をわずか数分間あびても肌はダメージを受けます。しかも紫外線を長年浴び続けることで、シミ、シワ、たるみなどを引き起こしてしまいます。これを「光老化」といい、紫外線は肌に最も悪い影響を及ぼす原因となります。顔と比較して腿の内側やお尻などほとんど紫外線に当たらない部分は若い人の肌も歳をとった人の肌もそう変わらない状態です。これにより紫外線がどんなに肌にダメージを与えているかがわかります。
酸化
金属や食べ物・油など、物質は長い間空気にさらされると酸化しダメージをうけます。これと同じように私たちの細胞も酸化し、ダメージを受けています。ではどのようにして酸化は進むのでしょうか?実は、私たちの体内に取り込まれた酸素の一部が変化しできた「活性酸素」が原因。
活性酸素は脂質と結合して細胞を酸化させます。皮膚が酸化すると細胞にダメージを与え、真皮のコラーゲンなどを硬くして皮膚の弾力を失わせ、老化を進めていくのです。そしてさらに活性酸素を発生しやすくする環境が、現代の私たちの周りにはたくさんあるのも事実ですが、主な原因は毎日の生活習慣ともいえます。紫外線に当たること、ストレス、喫煙や大気汚染の環境、また脂質の多い食事や、添加物の多い食生活も活性酸素を発生しやすくする原因となるのです。
皮膚の乾燥
20歳をピークに女性の肌は乾燥がちになってきます。これは角質の潤いを保つ天然の保湿成分が、年齢と共に減少していくのが主な原因です。乾燥にさらされると、角質層の表面が乾いてはがれやすくなり、隙間が生じてきます。この隙間を通して、表皮の水分が蒸発してゆくのです。その結果、水分を失った肌はさらに薄く硬くなり、小じわになっていきます。
皮膚の菲薄化
年齢とともに肌弾力の元である、真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、肌細胞を作り出す力も衰え、表皮も薄くなっていきます。このように、年齢を重ねるとだんだん肌が菲薄化(薄く)なってきます。そしてこれらと深くかかわってくるのが女性ホルモン。女性ホルモンは真皮のコラーゲンの生成を促進し、紫外線の影響を受けにくくすると言われています。20〜30歳代をピークにして、更年期を迎えると女性ホルモンの分泌はぐっと減って、コラーゲンの分泌量の低下や新陳代謝の低下を招きます。そして、皮脂腺の活動が鈍くなり、皮脂(肌を柔らかく保つ年々の軟化剤)を生成する速度もおそくなります。その結果、肌がたるみ、若く、ふっくらした柔らかさが失われます。またこの時期、肌は刺激やアレルゲン、バクテリアに対する抵抗力が落ちます。肌が薄くなるので炎症が起きやすく感染症にかかりやすくなるといった弊害もでてきます。さらに50代に入ると薄くなる速度が速くなります。脂肪層が薄くなっていくと、肌はますます傷つきやすくなって、さらに薄くなります。